「ケータイ会社だって儲からないんだよ」【後編】

こんにちは。フジサトです。

  

さて、今日は兄とスマホを買いに行ったお話の後編です。なお、文中に出てくる各種サービスや料金プランは話の流れで書いているだけで、特にお勧めも否定もしていません。現在も同じかどうかも分かりませんので、ご自身で確認してくださいね。

 

 

【フジサトの自宅周辺】

 

「べつに無理についてこなくてもいいのに」

 

近くの家電量販店に一緒に向かいながら兄が言いました。母の心配も知らずにいい気なものです。

 

店に着くと、兄はデジタル家電オンチの本領をフルに発揮し、わき目もふらずY!mobileのブースに入っていき、言いました。

 

「アイフォン、ファイブエスで2千円ちょっとぐらいのやつ下さい」

 

来店するなり、一切、他の商品を見ることもなく、いきなり最安値圏の商品プランを注文してきた男に、若い女性の店員さんは少し戸惑いながらもきちんと対応してくれました。

 

iPhone5sですね。ちょうど在庫が少なくなってきてるんですよ~」

 

人気商品で慣れているのか流れるように説明を進めていきます。すぐ近くで無言で見守っている、同じくらいの背格好の不審な男を気にしつつ。もちろん僕のことです。

 

どうやら無事契約できそうなのを見て僕は「お店のひとが何だかんだ言って通信料のプランを引き上げようとしても、絶対乗っちゃダメだよ」と店員さんが席を離れている隙に兄に言い、他の家電を見に一旦その場を離れました。

 

1時間後・・・

 

「もしもし。もしもし」

 

兄から電話がかかってきました。無事、スマホを手に入れることが出来たようです。

 

「あれ?おかしいな?もしもし?すみませーん。これ声が全然聞こえないんですけど」

 

どうやら購入時にスマホ画面に貼られているフィルムをはがさずに、僕に電話を掛けているようです。僕は慌てて店に戻りました。

 

店に戻ってみると、店員さんにフィルムを指摘されて苦笑いしている兄がいました。どうやら、契約は無事に終わったようで・・・ん?

 

「何?その白いの?」僕はたずねました。

 

「あーこれ?ソフトバンクエアーだって。コンセントにさせば簡単にネットに接続できて、電話代も割引になるって言うから契約してみた」

 

「ソフト・・エアー?え?え?なんで?ネットなんてほとんど見ないから、2ギガで十分って確認したじゃん!こないだフレッツ光を解約したばかりじゃん!」

 

「・・そうなの?」

 

僕は店員さんに、うちの実家(兄は実家に住んでいます)はネットを使わないのでフレッツ光を解約したばかりなこと、復旧させる場合は光回線が残っているのでソフトバンク光をにするつもりなことなどを説明し、ソフトバンクエアーの解約をお願いしました。すると店員さんは

 

ソフトバンク光だと工事費が2万4千円かかりますよー」

 

と言って食い下がります。よく見ると、兄が持っている紙にもボールペンで、光だと24000とグリグリ書いているではありませんか。どうしても光よりエアーが売りたいようです。同じソフトバンクグループなのに・・。

 

光回線がそのまま残っていれば、人を派遣してもらわなくてもいいから、そんなにかからないはずですが・・・。実際、僕、こないだ自分でやってるし」

 

改めて言うと店員さんは慌ててタブレットを確認し、やはり2万4千円もかからず数千円ですむことを認めてくれました。無事解約です。

 

「まぁ、ケータイ会社だって儲からないんだよ」と兄は帰りに呑気にいいました。

 

兄上、ソフトバンクグループの純利益は1兆円超えているのですよ・・僕は心のなかでつぶやきながらも、おそらくエアーの販売を会社から奨励されている店員さんにはとんだ災難だったなと思いました。僕も営業マン時代は苦労したので気持ちが分からないでもないのですが・・。しかし、ふと、

 

「ちょっと契約書見せてくれる?」

 

と契約内容を改めて確認したくなりました。兄が差し出した契約書に目を通すと、いつの間にかスマホの料金プランが当初の2ギガから6ギガに変更されているじゃありませんか!その他いろいろオプションも!

 

「あーそれ。2ギガじゃ少ないから、だいたいみんな6ギガで様子見るんだって。あれ?でも、エアーを勧めてきたときは、自宅でネット使い放題になるから通信量が少ないプランに抑えられるって言ってたのにな。・・どういう理屈だろ?」

 

・・・・やるじゃないか。